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【映画】「ふしぎな岬の物語」の感想 吉永小百合さんと岬の情景を楽しむ映画。

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吉永小百合が企画・主演を務めたヒューマンドラマ。どこか懐かしさの漂う岬村。その岬の先端で長年カフェを営む女主人と、カフェに集う人々の人間模様を綴る。監督は『八日目の蝉』の成島出。阿部寛、竹内結子、笑福亭鶴瓶ら、豪華キャストが共演。

(「キネマ旬報社」データベースより)

 

ネタばれあります。

 

千葉県の実在する喫茶店をモチーフに作られた作品ということで、岬にたたずむ小さな喫茶店の情景が本当にきれいでした。

こういう雰囲気を楽しむ映画は大好きです。

そして、主演は吉永小百合さんということで本当にきれい。

熟年女性の魅力というか、包容力の大きさを感じます。

癒しを求めている方にはぜひ見てもらいたいですね。

 

他のレビューを見てみるとだいぶ辛口の評価が多いのですが、雰囲気を楽しむ映画ということで自分的にはまあまあだったと思います。

笹野さんが演じる徳さんが亡くなったときは思わず涙。

都会で色々あって田舎に戻る、父親にぶっきらぼうな娘役を竹内結子さんが演じていましたが、無理に演技をしないというか、人生に疲れて感情が表にあんまり出てこない感じがなかなか良かったです。

 

はじめは喫茶店を訪れる人との心温まる交流を描く物語なのですが、だんだんと人が一人去り二人去り、頂いた大切な物が次々と壊れ、夫の形見の絵も手放し、一見人格者であった悦子さんのメンタルが孤独と不安に押しつぶされ、どんどんズタボロになってしまいます。

映画の中で大切な人やモノを一気に失っていくので急展開感が出てますが、人生、老いていく中で一つ一つ少しずつ失っていく様を描きたかったんだろうと思いました。

「出会いがあれば別れがある。」

「形あるものはいつか壊れる。」

歳を重ねていればいるほど、共感できるところがあるんじゃないでしょうか。

 

いろいろ疑問が残るまま物語が進んでいくわけですが、最後の悦子さんの告白でああ、そういうことだったのね。と。

 

原作はまた違った感じの物語になっているらしく、映画よりも原作の良さをレビューしている人が多かったので読んでみたいなーと思いました。

おススメ度 ★★★☆☆